食事班では、「入居者様が家庭での雰囲気を感じられ、楽しく安全に食事ができるように」という方針のもとユニット炊飯や食事前の口腔体操、口腔ケアなどについて取り組んでいます。
3/26(木)は、飲み物を飲む際、ムセリがある方に使用する「とろみ剤」をテーマに委員内勉強会を実施しました。
1、とろみはなぜ必要なのか 2、正しい使用方法 3、注意点 についての簡単な資料を配布・説明し、実際に職員も試飲を行いました。
◆左上:比較的飲みやすいもの →ゼリー状 、 1% 、 2%
◆左下:危険なもの →うまく混ざらずだま状になっているもの 、 4% 、 6%
とろみの濃度によってどのような違いがあるのか・・・飲み込みやすさ、味、介助しやすさなど様々な観点から考えてもらいました。また、自分だったらどこまで抵抗なく飲めるのか、さっそく試飲です!
*アンケート結果*
・ゼリー →冷たくておいしい。 味はおいしくないが飲み込みやすい。(個人差がある様です)
・1% →味もあまり変わらず、抵抗が少ない。 味も飲み口も通常に近い。
・2% →見た目は緩いと感じるが、飲むには濃い。満腹感あり。
・4% →無理!飲み込めない。味が変。障子のりを食べている様。介助者はスプーンですくいやすい。
・6% →絶対、無理!!こんなもの飲めない。 ←吐き出した職員もいます。
↑ この顔を見て頂ければ、分かりやすいかと思います!!
「ムセリがあるから、もっと入れよう!」なんてとんでもない!! のどにくっついてムセることすらできない状況なんですよ!!
「こんな味なんだ~」 「今まで、水分は大切だから飲みましょうね~と言っていたけれど、これでは・・・入居者さんはどうすればおいしく飲めるのかな~?」 「コップ1杯も飲んでいないが、お腹いっぱいでもう飲めない」 「温度が重要なのかな?どんな飲み物だったらおいしくのめるのかな?」など考えながら、麦茶に砂糖を入れたり、緑茶にしたり、レモンティーにしたり、熱々のものを飲んでみたり・・・ひたすら試飲をしました。終わる頃には、みんなゲップゲプ(笑)
ムセリがあるから使用するとろみ剤ですが、使い方を間違えれば危険なものだということを理解できたかと思います。今回の勉強会での気付きを大切にしていきたいと思います。
自分が飲みたくないものをすすめることはできないですよね・・・