Kさんの娘さんから生活相談員に電話が入りました。
「寒くなる前に、父を家に連れてってあげたいの。父親が一人で住んでいた家だから、そのままになってるからさ。」
「でも、膝が痛くて歩けないって言うし、家の前、すごい坂でしょ~、どうしたらいいんだろう・・・。好きだったものを家で、食べさせてやりたいんだよね~。」
担当介護員Kさんにさっそく相談 ・・・ 「いいですよ!手伝いますよ!」
やっぱりそう言ってくれると思った!
10:30 出発です。お天気は快晴!
そして施設長はいつも率先して運転してくれます ・・・ ショートステイでよく送り迎えに行った、馴染み深いお家です。
10:55 自宅着。自宅前の急な坂道を、杖を使って担当介護員Kさんに脇を介助され、膝の痛みを我慢して、ゆっくり、ゆっくり、登ります。
自宅では娘さんが好物の「肉じゃが」「さばの味噌煮」を作って待っていてくれました。
懐かしいこたつに座り、周りをキョロキョロ・・・少し落ち着かない様子です。職員はいったん戻ります。
14:55 お迎えのため、自宅に到着。今度は担当介護員に代わり、機能訓練指導員のHさんです。誰よりも頼りになる存在です。
下り坂は転倒の危険が高いと判断し、車椅子を持参しました。
自宅では、娘さんと曾孫さんとゆっくりと楽しそうにしていました。自宅で食べる食事はおいしく、ご飯をお代わりし、パンも召し上がったとの事。娘さんはとても嬉しそうに教えてくれました。
「また暖かくなったら帰ってこられるよう準備をしておくからね!」とご家族に見送られて名残惜しそうに帰路に着きました。
特別養護老人ホームは皆さんが安心できるお家で在りたいと考えています。
でも、ご自宅はやはりそれ以上に、皆さんにとってかけがえのない場所です。
今回のような要望があれば、職員はできるだけご協力できればと考えていますので、どうぞご相談ください!お待ちしています。