下亀田紀行の春の行事といえば、 「お花見」「お寿司祭り」・・・
そして、「鯉のうま煮」!! 今年も、Sさんの出番ですよー。
鯉は今年も、郡山市大槻町にある 廣瀬養鯉場さんにお願いしました。
Sさんは「鯉といえば、廣瀬! 昔からここで買っていたんだ。ここが1番。」と大絶賛。
鯉のことになると、自ら腕をまくり、目をキラキラさせ・・・ やる気がみなぎっています。
「内臓がうまいから、とれないようにうまく洗うんだよ。」
「これ、これ!! 卵もうまいんだよ。」 「温かいごはんに汁かけて食べんのが好きなんだ。」
この日のSさんは、よくしゃべります。
突然、動きを止め、こちらを見ます。 何かを思い出したSさん。
「そういえば、この前(去年)あんた、煮かたわかんないから頼むって言ってたけど、覚える気あんのかい。」(その他にもいろんなことを思い出した様子です。)
鯉を煮る時にみせる厳しいSさん。別人の様です。
砂糖と醤油で味付けをして、煮詰まるまで 地域交流ホールのキッチンで預かることになりました。
「鯉、煮たんだ。 まだか、まだか、と待ってんだ。」 ユニットの職員に何度も確認します。
ずっと鯉が気になるSさん。
「鯉煮たんだ。・・・(なんとか、かんとか)」
「鯉煮たんだ。・・・(なんとか、かんとか)」
・・・ 本当に、よくしゃべります。
そして出来上がった、「鯉のうま煮」
「やっとできたのかい。待ちくたびれた。」 安堵するSさん。
他のユニットの方にも振る舞います。
「売り物みたいに美味しくできている。」と鯉が大好物のFさん。
「初めて食べるけど、美味しいね。」とSさん、Mさん。
初めて食べる職員Aさんも「好きな味。美味しいよ、Sさん。ごちそうさま。」 Sさん照れます。
翌日、廊下を歩いているとSさんに手招きされました。 やっぱり鯉の話です。
「はじめは味見たけど、大丈夫か心配なんだ。」「みんな食べられたのかい。」気になります。
「来年も鯉買ってくるから、頼んでもいい?」と聞くと、
「まーた、そんなこと言って。そろそろ引退すっか考えてたんだけど、どうしてもっていうなら。」と満更でもないSさんでした。 また、来年もお願いしますね(^^♪