伝達研修とは、『外部研修に参加した職員が習得してきた知識や技術を職員全体に伝達し、それを共有すること』が目的の研修です。
平成27年度(今年度)は、昨年7月・9月・11月・今回、と計4回が研修計画にもりこまれています。1回の伝達研修で、3名の職員が講師を務めます。
では、今回の報告です。
まず、介護職員のKさんとHさんによる、『腰痛の予防知識と自己管理法』です。
介護現場の職員にとって、腰痛は大きな問題です。今回はその腰痛を防ぐために自分で普段から出来る事は何か、について、実技を交えて行ないました。(右の写真は、物を取る時の姿勢、です・・・きちんと姿勢を意識して、腰を落としてとらないと、ぎくっ!とくるかも?)
実施後のアンケートではかなりの反響がありました。腰痛に悩む職員や、将来への不安を抱える職員はとても多い事に気づかされました。
実技の次の日は筋肉痛になっていた職員もいました。毎日習慣化することで、腰部がストレッチでやわらかくなり、適度な筋肉がつきます。ぜひ継続しましょう!
次は、前回研修で、反響が大きかったKさんの『現場で活きるケアプランの作り方』をアンコールして実施して頂きました。
Kさんは、介護員と施設介護支援専門員(ケアマネージャー)を兼務しています。
一緒に働いていても意外と知られていない施設での介護支援専門員の仕事の内容から、介護支援専門員の資格を取るまでの実際の流れ、アセスメントの重要性と具体的な書き方、そのアセスメントがあってこそ入居者ひとりひとりに有効な施設ケアプランができ、多職種協働できること・・・。とてもわかりやすく説明して下さいました。
みんなの心に残ったのは、「介護と介助の違い」。忘れないようにしましょうね(*^^)v
最後は、私、生活相談員Sによる『初めての入居者(家族)と信頼関係をつくるには』です。
事前情報だけに捉われず、担当職員として初めて接する際に、入居者およびそのご家族と丁寧にインテークができるよう、ロールプレイを交えて実施しました。
ロールプレイは初めて体験する職員もいましたが、とても上手に感情移入して演じていました。演じる中で、「こんなふうに対応されると、こんな気持ちになるんだ~」と気づきもあったようです。
事前情報を、“先入観”、にせず、丁寧に信頼関係を築いていきましょう(*^_^*)
今年度の伝達研修はこれで最後でした。のべ12名の講師になって下さった職員の皆さん、ありがとうございました!
「外部研修に行っただけだと、行ったら終わり、になっちゃうけど、戻って伝達研修をしなきゃと思うと、自分が講師にならなきゃならないので、よけい勉強になります。」と言ってくれた職員がいました。
皆さん、ぜひまた来年度、素敵な講師になって下さいね(^o^)