職員研修 「平成29年度 第3回 伝達研修」

伝達研修とは、『外部研修に参加した職員が習得してきた知識や技術を、職員全体に伝達し、それを共有する事』が目的の研修です。

平成29年度は昨年同様、7・9・11・2月と、計4回が内部研修計画にもりこまれていました。しかし昨年9月に実施する事ができず、計3回となりました。今回が最終回。

今回は2名の職員が講師となりました。

さっそくご紹介します。

 

 

まず、介護職員Aさんの、「要介護者の口腔ケア~良い終末期を迎えるために~」

 

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普段は日常的に、何気なく行なっている口腔ケア。

それらの定義・由来や歴史を学び、また、タナトロジー(死生学)とリンクさせての、奥深い内容となりました。

みんなで学んだ事は、「口腔ケアが自分でできない人の介助だけではなく、口腔ケアが自立してできる方へのケアこそ大事」であるという事。

口の中が汚れているから?歯磨きがうまくできないから?介助が必要ということではなく、それ以上に“口の機能が低下しているから!”適切なケアが必要なのだ・・・という事を再認識しました。

尊厳ある死のために、最小限の不快と最大限の尊厳が必要であるならば、最後まで口腔内機能を良好に保ち、ひいては誤嚥性肺炎などの疾病をも防ぐ事ができる、と学ぶ事ができました。

Aさんの資料作成や話しぶりに、熱意を感じた内容でした。

 

 

次に、看護師Uさんの、「笑顔でgood!~相手にも自分にも優しくなれるコミュニケーション~」

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下亀田紀行では、コミュニケーションスキルについての研修の人気がとても高い事を感じます。

何ででしょう??

みな、職場や家族、プライベートでの人間関係や、お互いのコミュニケーションで悩んでいる事が多いからですね(T_T)

今回の内容では、職員同士での教える・教えられる関係の態度、話の仕方、質問の仕方など、具体的な事が学べました。

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承認のスキルを活用し、周りに活力を与え、また活力をもらう事・・・必要ですね。褒め合う事が難しければ、「あなたと仕事ができてやりやすいよ」「何かあったら相談させて」と声を掛け合うだけでも、スムーズになるのかもしれません。

大切な事を気づかせて下さったUさん、ありがとうございました。

 

今回の研修は以上でした。終了後のアンケートでは、

「普段何気なくいつも、毎日行なっている口腔ケアの事が、とても分かりやすい言葉で、非常に分かりやすい内容で伝えてもらった。」

「終末期の口腔内のことがとても勉強になった。人生の最後までみる事を、実感しました。」

「ホウレンソウが機能しないと感じた場合、上司が相談を受ける態度に問題があるのではないかと自省した。」

「信頼関係をお互いに築けるかで環境や仕事の中身も変わってくると思う。仲良しグループではなく、職員同士良い信頼関係を築いて、入居者様へより良いサービスを提供していけたらと思う。」

など、さまざまな感想が寄せられました。

 

ぜひ日常のケアに生かしていきましょう(●^o^●)