伝達研修とは、『外部研修に参加した職員が習得してきた知識や技術を職員全体に伝達し、それを共有する事』が目的の研修です。
平成29年度は昨年同様、7・9・11・来年2月と、計4回が内部研修計画にもりこまれていました。しかし9月に開催する事ができませんでした。そのため今回が第2回目。
今回は2名の職員が講師となりました。
内容をご紹介します。
まず、身体拘束廃止委員会委員長、Uさんによる「身体拘束を廃止するために必要な方策」です。
皆さんの行動を制限し心身共にパワーレスに追い込む身体拘束。介護保険下の施設ではこういった行為は禁止されています。
ただ、生命や身体の保護のため・それ以外に代替の方法がない時・一時的な場合に限ってのみ、一連の流れを踏んで行なう場合が稀にあります。
Uさんからは再度、そういった行為がそんな弊害があるため禁止なのか、不適切なケアも含めいったいどこまでが身体拘束に当たるのか、その人ひとりひとりのより良いケアを考え続ける事でそれらの問題を解消する事ができないか・・・そんな問いかけがありました。
普段Uさんが熱意をもって取り組んでいる身体拘束廃止について、幅広く職員に訴えかける事ができたと思います。
次に、介護支援専門員、Kさんによる「分かりやすい説明の仕方」です。
対・入居者様だけでなく、そのご家族と、あるいは職員同士・・・。コミュニケーションの難しさを痛感する事が多いと思います。
「私はもっと違う内容で伝えたはずなのに、全然伝わっていない・・・」
「あの人と仕事の話をしなければならないんだけど、話しかけづらい雰囲気で近寄りがたい・・・」
そんなトラブルが起きないようにするための考え方・解釈の仕方や、相手に話す・説明するための話の組み立て方まで、具体的なレクチャーがありました。
さっそくワークです。実際に聴き手役と話し役になり、「聴く人が、どんな聴き方なら話しやすいか?」を体感します。わいわいとにぎやかです。
次に、アサーティブコミュニケーションの手順を学び、それに沿ってシナリオを作ります。
相手に言いづらい内容を伝える時は、どんな話の組み立て方をするのか。
言う方も、言われる相手にとってもお互いに納得いく、気持ちの良い伝え方を考え、書き出します。
みんなとても難しそうでしたが、事後のアンケートでは、
「世の中にはさまざまな人がいる。上手なコミュニケーションでうまく人と関わっていきたい。」
「仕事でも、人生においても大切な要素がたくさんあった。」
「結局は伝え方。同じ事を伝えるのも伝え方・言い方で全く違う。」
などの意見がたくさん寄せられました。普段大切なコミュニケーションを考える機会になりとても良かったですね。
次回の伝達研修は来年2月を予定しています!お楽しみに~(*^。^*)